2007年06月11日

「長いなぁ」・・・祖母の一言

土曜日に祖母を見舞った。

詳しい病名の説明は避けるが、首の骨に異常がでているため、鞭打ち用のコルセットで、固定している。

ゴールデンウイークに、祖母が入っている老人ホームを訪ねたときは、生き生きとしており、認知症で多少とんちんかんなことをいうのは仕方がないにせよ、91才とは思えないほどたっだ。

ところが、病床の祖母には、覇気がない。

ほんの一か月まえに、元気に散歩していた姿が、まるでウソのようである。

横たわったまま、ウトウトしているだけの入院生活。

認知症も少し進んだのだろうか、私を医者と間違え、「お世話をかけてすみませんなぁ」という言葉を繰り返した。

大正5年3月20日生まれ。

三人の女の子と一人の男の子を出産。太平洋戦争・沖縄戦線で夫を失い、女手ひとつで雑貨屋を切り盛りし、子供たちを育て上げた。

激動の昭和を生きてきた女である。

強い女だった。

私と娘が病院を出た後、夕方までつきそいで残っていた母に、祖母はこう漏らしたという。

「長いなぁ・・・」

この「長い」という言葉は何を指しているのか。

老人になって病気をすると、治癒するのに時間がかかることを言っているのか。

ただ横たわっているだけの時間が長いというのか。

それとも、人生そのものを言っているのか・・・。

母にもそれは、分からなかったという。

91歳の祖母の「長いなぁ」。

ちょっと気持ちが切なくなった。

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zuirushinzan at 19:17│Comments(0)TrackBack(0)clip!生老病死 | 諸行無常

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